サマーキャンプは夏時間(欧米諸国のそれとは違いますが)を利用して思いっきり楽しみ朝から晩まで飛びまくろうというジオスポーツが提唱するライフスタイル、それがサマーキャンプです。 夏の菅平、須坂は晴天率、フライト確率ともに最高の季節です。朝一の穏やかなサーマル、午後のサーマル、夕方のアーベント。これらの条件を踏まえて、長時間フライトで一気にフライトタイムを稼ぎましょう! また、この時期にいかに練習するかが上達のカギとなるハズです。マスターコースの方は目指せB級、初高高度。パイロットコースの方はもちろんパイロット証取得。それぞれの目標に向かってサマーキャンプを飛びまくって下さい。期間中は定休日なしで皆さんをバックアップいたします。
サマーキャンプスタート!!!!
キャンプ期間:7月14日(土)〜9月17日(月)まで 定休日:なし イベントも盛りだくさん!
・・・詳しくは最終ページ Topics & Infoへ
予約:スクール受講日前日の午後7時までに東京ショップ・ジオスポーツまでご予約下さい。 また東京ショップの定休日(月曜日)の関係上、火曜日の予約は日曜日までに行ってください。
朝練もスタート! 恒例の朝練もスタートします。
朝練は、少しでも多く練習をしたい!・・・1本でも多く飛びたい!・・・テイクオフのチェックをしたい!・・・久しぶりだから不安!・・・朝寝坊のスタッフを早く起こして困らせたい!・・・などなど。そんな皆さんのために朝練はあります。早起きは三文の得です。夏の時間を有効に使って更なるレベルアップを目指して下さい。 期 間:サマーキャップ期間中 時 間:6:00〜8:00まで 予 約:クラブハウス(前日21:00までに) 集 合:クラブハウス前 エリア:ダボスエリア時のみ
アメリカツアー大募集 参加者レポート
ヨーロッパツアー報告 | 新製品 | プロジェクト | イフェクト新バージョン | 新ハーネスM2 | フリーボード |
挨拶
中台章
今年の夏は猛暑らしい。 既に7月には36度を越える日があった。そして、暑くなればなる程、恋しくなるのが菅平での夏である。16年も行ったり来たりを繰り返しても夏の思い出と言えば菅平である。昨年度お盆の時期の営業のため関西に10日程出かけた。勿論毎日の寝泊りは車の中である。毎晩、暑い。とにかく暑い。どれほど菅平の事を恋しがったか。判り易く表現するならば南極を思い出す上野動物園のペンギンと言った所だろう。このお盆、私は何処に居るのだろう????
栗島信之
夏が来ます。夏といえばボーナス!そろそろ出た人も多いのでは?何に使うのでしょうか。ムフフ…。えーと今年の夏は本気で暑くなるそうです。夏ばてしないように今の内からたくさん食べて体力をつけておきましょう。最近は、昔マスターコース時代に苦労した菅平。そこが無性に懐かしくなってしまい「ダボスでまた飛びたい、というか遊びたい!」というパイロットが良く来ます。菅平ノスタルジーというやつでしょうか。良い意味で菅平は変わってないのかな?何となく解るような気がします。
小松潤
今シーズンが始まり早3ヶ月。シーズンインの時は残雪も多く、寒いし歩きにくいし。なんなんだ今年は、と思っていました。ところが今では腕や顔は日焼けして、気がつけば梅雨、夏。なんだか年々早くなる感じがします。このままでは、あっと言う間に夏まで行ってしまいそうです。しかし、僕の大好きな夏をそう簡単に行かせる訳にはいきません。BBQやプレ菅平カップなど色々な企画も考えています。今から計画を立てて一緒に有意義な夏を過ごしましょう。
武山勝
春夏秋冬、季節の移り変わりは様様な事で感じることが出来ます。春であれば、雪解けや桜の開花。夏であれば、梅雨明け。秋であれば、紅葉や秋の味覚。冬であれば、初雪などなど。それぞれの季節に良さがあります。私にとって一番季節の移り変わりを感じるのは、実はこのG'LIFE.季節の変わり目ごとに発行しているからです。そして今、夏号の発行に準備の毎日を送っています。あーまた夏が来るなー・・・。皆さん暑い東京を抜け出して涼しい菅平高原へ出かけましょう。
アメリカツアー募集のお知らせ |
日時:2001年11月17日(土〜11月25日(日)まで
費用:200,000円前後の予定含まれるもの(航空運賃・宿泊費・現地交通費・ガイド料など)含まれないもの(アメリカのフライヤー保険料・エリアフィー・食事など)
スケジュール
1日目 午後便で成田を出発 同日の朝にLAに到着
2日目〜7日目フライト
8日目 午後便でLAを出発
9日目 翌日午後成田に到着・解散
参加条件:飛べない方でもOKです。
但し1週間日本食が無くても過ごせる方!要望をお聞かせ下さい。
参加者のレポート
ロスの空港に降りたとき、時差と緊張で私の頭はパニックを起こしていました。
「一緒にアメリカ行く?」なんてどうして言ってしまったのか。ここまで来たら後の祭りで、みんなに迷惑がかからないように私が2人分注意していなければならない。母との緊張の旅が始まってしまいました。いつもの私はぼーっとしていて、夫にはお世話係をさせているので、こんな所でツケが来るとは思ってもいませんでした。
海外が初めての母は慣れないことが沢山あり、初日の晩は特に大変でした。日本とは勝手の違うことにイライラしている彼女のとばっちりを受け、翌朝、時差ぼけ頭の私も怒りがピークに達していました。疾走してくる車に母がひかれそうになったこともありました。マナーがきちんとしているの日本とは違って、車優先の国なのです。数日間、こんな人とずっと一緒かと思うと頭痛がしてきました。
そんな母も日増しに本来の順応性を発揮します。3日目の海岸のエリア・トゥーリーパインでは、アメリカ人に日本語で積極的に話しかけ談笑する姿には、カタコト英語でがんばっていた私もこの時ばかりは尊敬してしまいました。
いよいよ風も安定した夕暮れに母がタンデムフライトをしてもらえることになり、本人の訳の分からない内にテイクオフ。下のヌーディスト・ビーチまで高低差100mの雄大な崖を初フライトしました。この日、11月22日は母の60歳の誕生日で、いい記念になりました。(ツアーの終わる前日26日は私の誕生日。本当に私達親子のための旅でした。)ビーチに無事ランディングした後は、日本の方角にオレンジ色の夕日が落ちて行くのをみんなで眺めました。 そういえば、トゥーリーパインでは私もいい思い出があります。1時間飛べて、自己新記録がでました。しかも、それがほとんどやったことのない海岸のリッジソアリングだったのです。フライト経験は浅いのですが、少し自分の腕に自信を付けたエリアでした。
そして、このツアーの魅力はスカイダイビング体験です。この時は丁度、スカイダイビングの大会があったらしく、真っ青な空から次々とパラシュートで下りてくる人達を見ながら、期待と興奮で自分の順番を待ちました。始めはやらないと言っていた母も同年輩の人達がやると聞いて、弾みでやることになりました。小型飛行機に乗って、富士山の高さ程の3,600mまで一気に上昇し、ジャンプする時はほとんど突き落とされたような気分でした。恐いと思ったのも束の間、パラシュートを開くまではまさに絶叫マシン。機内でインストラクターに頼んでおいたスパイラルも充分に堪能し、「楽しい」と言うだけでは言葉が足りません。母も、この衝撃で若返ったかもしれません。今でもスカイダイビングの事になると饒舌に語ります。
ほかにもフライトしたエリアはいくつかあります。メキシコではアメリカとは違った味のあるダイナミックな海岸近くのリッジエリア。そして、カリフォルニアの内陸エリアでは、ハリウッド映画で観たような広大な乾いた大地に、どこまでも続くハイウェイが目の前に広がります。これらのエリアは、ほとんど「ぶっとび」でしたが、次回は、ぜひ制覇したいと思います。また、忘れてはならないのは、楽しかったユニバーサルスタジオの1日です。今では、大阪にできて人気ですが、ぜひ本場のハリウッドへ見に行くのをお勧めします。何しろホンモノなんですから。日本語解説じゃ、雰囲気出ません。そして、ロスのショッピングセンターや、寿司屋で食べた本場カリフォルニア巻きや、ハイフェイを移動中の街並も良い思い出になりました。
「99年アメリカ・メキシコツアー」に行って日本やヨーロッパとは違った地形を楽しむ事を知り、更にフライトのイメージが膨らみました。母に関してはもちろん、パラグライダーを見たのも乗ったのもこの旅が初めてで、念願だった海外旅行も初めて、さらに、スカイダイビングまで初体験しました。吸い込まれるような真っ青な空と、西海岸の乾いた空気を最高に満喫した人は彼女しかいません。
今振り返ってもあの時は、いい仲間といいタイミングでツアーに参加できました。お世話になったガイドの西山さんと、片岡さん、岸さん、ツアーに参加した方達、そして、仕事で行けなかった夫と「飛行機が嫌いだから」と留守番した父には、母と共に感謝しています。
ツアーの数カ月後に父が亡くなりました。あれが最後の奥さん孝行だったのかも知れません。ツアーから1年8ヶ月が経ち、母にはその間いろいろな苦労がありましたが、今だに嬉しそうにあのツアーの話をする姿を見ていると、連れて行って良かったと思います。「また、連れて行ってね」の言葉に若干おびえながら・・・。
アメリカ・メキシコツアー(1999.11.20-27)2001.06.28 井上 真理子
菅平カップ参加者大募集
今年で16回目を迎える菅平カップ。菅平カップは、ジオスポーツパラグライダースクールが主催する皆さんのための大会です。大会と言っても何ら心配することはありません。普段の練習のつもりで参加してみましょう。夜のパーティーでは、食事はもちろんのこと豪華賞品をかけてのゲームなどで盛り上がります。そして今年はJHF公認のSPSにも登録です。普段のスクールに参加するつもりでエントリーしてみてください。
日時:2001年9月29日(土)・30日(日)
場所:菅平高原(ベーシッククラス・コミック)須坂妙徳山(アドバンスクラス)
定員:各クラス100名 コミックは定員なし
参加費:ベーシッククラス 5,000円
アドバンスクラス 10,000円
コミックエントリー なし
※ 詳細は同封の大会要項をご覧下さい。
SPSの大会要項を希望の方はご連絡下さい。
ベーシッククラス
ベーシッククラスは、マスターコースの方からパイロットコースの方までどなたでも参加できます。競技内容は、菅平でのターゲット&セーフティーランディングです。優勝のチャンスは誰にでもあります。
アドバンスクラス
アドバンスクラスは大会初挑戦の方から国内トップコンペティターの方まで参加できます。競技内容はセットタイム&パイロン撮影&セーフティーランディングです。須坂をホームエリアにしている皆さんにとっては優勝のチャンスもあるはず。
コミックエントリー
コミックエントリーは、いわゆる仮装フライトです。その奇抜な衣装や風貌を皆で採点し、楽しもうという競技です。菅平カップの中でも人気の競技の一つ。優勝を狙うというより参加者を楽しませるボランティア精神旺盛な方の参加をお待ちしています。
第5回プレ菅平カップ
今年で第5回になるプレ菅平カップのお知らせです。プレ菅平カップとはその名の通り9月に行われる菅平カップの前哨戦です。本番前に練習を兼ねて勝負しようというものです。とは言ってもマスターコースで練習している時と何ら変わりありません。ターゲットに狙い通りに着陸することは技術を向上させる上でも大切です。上位入賞者には(本当に)ささやかな賞品を用意しています。 プレ菅平カップの本当の目的は、夜のパーティーです。お盆の休みのひと時を食べて飲んで、楽しく過ごしましょう。
日時:2001年8月18日(土) 場所:菅平エリア 参加資格:スクール生および卒業生他。
参 加 費:飲む人2,000円 飲まない人1,500円(予定) 予約:東京ショップ
スタッフルーム
ヨーロッパ紀行 by中台章
今年もヨーロッパツアーを開催する事が出来た。参加者の増減や天候等、毎年多くの課題をクリアーし開催に漕ぎ着けている。思い起こせば2年前の1999年は参加者が少なくキャンセルを余儀なくされた。ただツアーとしては1992年当時から細々とも行っていた。
仕事でオーストリアへ渡ったのは1989年であった。当時は見る物全てが新鮮で珍しかった。そして、行き来が10年を越え年に2回行くようになり、計算してみると延べ1年近くヨーロッパで生活している事になる。
オーストリアでこの十年の違いを上げて見ると幾つかのことがらがある。まず毎年多くの人が英語を喋るようになったことが挙げられる。私のようにこれだけ通ってもろくにドイツ語を覚えない者にとっては好都合である。考えて見れば10歳だったその頃の子供は既に20歳になっている。友人に聞いて見ると当時から小学校程度から英語の授業時間が増えたそうである。テレビや街頭のポスターも英語が増えてきている事も明らかである。
そして、風潮の中には英語がカッコ良いというイメージも存在する。ましてはインターネット時代に於いては英語が主導権を握ったと言っても過言では無いだろう。
エコロジカルな分別ゴミ収集もここ10年の違いと言える。以前は今まで程細かくはなっていなかった。勿論オーストリアアルプスでも埋め立てのゴミ処分場は存在し年々増えている。今現在、私たちが抱えている問題を多かれ少なかれ共有している。
そして、インスブルックに本社を置くチロリアンエアーと言う航空会社も、またここ10年で大躍進した航空会社である。彼らは自らを”世界一小さな航空会社”と呼んでいた。しかし、その小さな航空会社はヨーロツパ中に航空路を広げ拡大している。彼らは常にプロペラ機で20〜30人乗りの航空機を使用している。
ご存知だとは思うがヨーロッパの多くの国や都市は観光を大きな収入元と考え町の美化整備を行って来た。ある村では生活の大半を観光財源に頼っている。ホテルやペンションの創業が300年前である事は言わば当たり前である。
私たちが住む国日本ではどうでしょう?外国からの観光客の減少は毎年加速しているそうである。それには多くの理由が存在するのでしょう。物価の高さ、整備されてない自然環境、そして、日本人の心から消え去った”余裕”果たして誰が私たち自身が楽しめない、感動出来ないこの国に、どこの外国人が観光客として訪れれてくれるのであろうか。
最近の須坂 by栗島信之
まむし奮戦記
○「MASAO」登場!
去年の夏からですが須坂エリアでランディングの「草刈り」用に自走式大型草刈り機を使用しています。その名も「MASAO」(命名くりしま)名前の由来は恥ずかしいから聞かないでください。でもちょっと考えればすぐ解っちゃうか。以前はビーバーと呼ばれる回転刃式エンジン鎌を使っていたので、広いランディングを刈るのは一苦労でした。2〜3人で刈っても何日もかかっていました。しかし「MASAO」であれは一人でやっても2日あれば完璧にランディングの草刈りが出来るようになりました。さて、それはそんな草刈中の出来事です。
○発 見
5月のある平日、その日は早めにスクールが終わったので私は「MASAO」で草刈りを始めました。なかなか軽快に草刈機を進めていた私の進路前方に、しばらくすると何かが落ちていました。妙にモコモコとしたひも状の丸まった物体、それは今まで私が見たことのないような形状の物でした。私は興味を持ち、草刈り機を停止させてその物体に近づきました。すると!それは!なんと!とぐろを巻いた「マムシ」でした。ギエー。私が驚いたのはいうまでもないことです。
○対 決
しかしもっと重大な問題がありました。それはそのマムシをどう処理(処分?)するのかということです。一瞬、草刈り機でひき殺すか?と考えたがすぐに却下しました。その先血塗られた草刈り機を使い続けるのも、自分の手でマムシをミンチにするのも嫌だし、なんといってもやつも生きているのです。そして悩んで出した結論「捕まえてどこかに離す。」となりました。やつは逃げる気配がないので、私は一端そこを離れ蛇の首を押さえられそうな木の枝を探しました。そしてそれを使いなんとかやつの首根っこを押さえることに成功しました。しかしそれからが問題です。さてどうやって運ぼう?途方に暮れかけてやっと決断、やはり手で持つしかない!心を決めてやつの背後からゆっくりと手を伸ばした。触った感じは想像におまかせ、気持ちの良い物ではありません。持ち上げようとするとやつは身をくねらせて逃れようとしました。気が遠くなりそうになりながらやっとの事で駐車場の端っこまで持って行き、「えいっ」とやつを投げ捨て勝負は終了。いやーもう大変でした。
○マムシとは
まあ基本的には滅多にお目にかかることはないやつです(ど田舎育ちの栗島でも驚くくらい)気性はおとなしく、マムシの方から人を襲うことはありません。しかし一応毒蛇ですから皆さんも気を付けてください。特長は太めで短い胴体、いかにも毒蛇らしい三角の頭、そして禍々しい模様(銭形の菱形が続いている)。そして対策としては、まずしっかりとした靴を履く、軽装で草むらの中を歩かない、基本的には山歩きの際の注意点です。もちろん須坂のランディングは完璧な草刈りを心懸けています。
須坂マジック復活か
なんだか知らないけど今シーズンの須坂はコンディションがよろしいです。具体的にいえば、ぶっ飛びがほとんどないのです。上空の大気の状態が影響しているのか、そんなに日射強くない日でもけっこうソアリングできるのです。多少吸い上げの気が混じる日もありますが、だからといって荒れる訳でもないのです。私も「今日は今年一番のコンディション!」と何回言い直したことか?。そんなコンディションが多いので今年のパイロットコースはみんなフライトタイムが凄いのです。最長フライトタイムIさん(彼は今年もほとんど皆勤賞)の4時間半を筆頭に1時間や2時間は皆平気で飛んでいます。今年は全国的になのかもしれませんが、良くもこんなコンディションが続く物だとびっくりです。
今年は梅雨もけっこうスパッと終わったことですし。聞くところによると今年の夏は太平洋高気圧が鬼のような勢力になり、全国的に渇水を起こす可能性が高いそうです。「水を大切にしましょう!」と言うことは、この感じで行くと今年の夏はどんなことになってしまうのでしょう。うれしいような、恐ろしいような。さあ暑い(熱い?)夏がやってきます。心と体を健康に保ち、楽しく乗り越えましょう。
ズボラのあかし「スタチン」 by小松潤
前回の「イメトレ」では、何人かの方から「やってるよイメトレ」とうれしい声を聞かせていただきました。本当にありがとうございました。これからもジオスポーツ内に一大ブーム(?)を起こしたいと思っています(そんなもん起こす暇があったらパラブーム起こせ!!by中台)。
そして今回取り上げたのが「スタチン」誰でも一回や二回経験がありますよね。してしまったときはとっても恥ずかしいものです。でも僕の考える「恥ずかしい」と皆さんの考える「恥ずかしい」はちょっと違う気がします。よくする人と、そうではない人。一体この違いは何処にあるのでしょうか。今回はそんなお話です。
スタチンと一言でいっても、その原因は様々です。風向きが悪いとか、ラインが絡んでいたとか、一つずつ挙げていったらきりがありません。でもその理由を種類分けすることは出来るでしょう。大きく分けてみると次の三つではないでしょうか。風向きや風の強さ等の環境的要因、ラインの絡みや装着ミス等、機材の要因、そして最後にパイロットの操作ミスといった人的要因です。しかし、これら三つの要因には、ある重要な共通点があります。それは全てパイロットの判断で行われるということです。環境を判断し立ち上げを決断するのも、機材のセッティングを行うのも、全てはパイロットが自分の責任において行っていることなのです。ですからスタチンをするということは、どんな理由であってもパイロットのミスだと言えます。スタチンが原因でケガをしても、痛いのは自分です。誰のせいにも出来ないし、その責任はパイロットにあるのです。言い換えればパイロットとは、自分で判断を下し、個人の責任において安全にこのスポーツを楽しめる人なのです。
ここで立ち上げについて順を追って考えたいのですが、その前に。立ち上げをする上で一番に考えなくてはいけないことは何か?それは、どうしたら真っ直ぐきれいにキャノピーが上がってくるかです。全ての動作はこれを中心に考えていきます。
広げるときには通常の場合では、風向きに広げ、キャノピー全体に均一に風が入る様にします。そのためには、全部のフロントラインに均一にテンションがかかっていることが大切です。このように広げると、自然とパイロットを中心として扇形にキャノピーが広がります。つまり扇の要の位置にパイロットが立つかたちになります。ところがこれには例外があります。左右が対称であれば翼端側を内向きに、少し小さな扇形をつくることも出来ます。これは、風が強い時などに有効な手段の一つです。この場合には、センターよりのフロントラインにはテンションがかかりますが、翼端側のラインにはテンションがかかっていません。立ち上げをするとキャノピーがセンターから上がってきて、頭の上で全体が広がってく感じになります。どちらの場合にも立ち上げをする時に左右の真ん中に立つことが重要です。そして立ち上げる方向もやはり風向きです。どんなにきれいに広げてあっても立ち上げる方向が合っていなければ、左右のライザーを均等に引く(注意:フロントライザーを手で引くという意味ではなく身体でライザー全体を引くという意味です)ことが出来ずに斜めに上がってしまうからです。立ち上げ方にもコツがあります。大抵のテイクオフは、多少の差はあるにせよ斜面地です。平地を普段走るように足から走ってしまうと踏ん張りが利かずにパラグライダーに引っ張り返されてしまいます。ですから、カラビナのつながっている胸やお腹から倒れ込むようにして立ち上げていきます。しかし、このときに棒が倒れるように倒れ込んでもこれもまた踏ん張りが利きません。ポイントは膝です。膝を中心に倒れ込むのです。これにはいくつかの利点があります。通常人間は、何かに寄りかからない限り両膝を曲げて立っていることは出来ません。つまり膝が曲がっているということは、しっかりとパラグライダーに体重がかかっているということになります。それからもう一つ、膝が曲がっていることにより身体の重心も下がり踏ん張りも利くようにもなります。そしてこの二つはこの後の走行にも大きな役割を果たします。体重がかかっていることにより走行の加速も速くなり、重心が下がっていることにより浮きかけの一番走りづらい所でも走れるようになります。立ち上がったら両手を引いてパラグライダーの速度を抑え、なるべくその場で頭上の確認をしてパラグライダーがきちんと上がっていること、広がっていることを確認する。風向きのままパラグライダーを安定させる。この時にもパラグライダーに体重をかけたままテンシヨンを保つようにします。パラグライダーが安定したら離陸方向に向けながら走行を行い、向いたところでバンザイ。徐々に加速させていきます。
立ち上げから離陸をいくつかに分けていくとこんな所です。ここでリストにしてみましょう。
立ち上げリスト
キャノピーを風向きに扇形に広げる
↓
左右のテンションの均等な真ん中に立つ
↓
風向きに胸から倒れ込むように立ち上げる
(プレフライトチェックも忘れずに)
↓
両手を引いて速度を抑える
↓
頭上確認を行いきちんと上がっていることを確認する
↓
風向きのまま安定を行こなう
↓
離陸方向に向けながら徐々に加速させていく
↓
フライト
リストにしてみると、やることはそんなに多くないように思えます。でも実際にやってみると、あっという間にこれだけのことをしなければならないのですから結構大変ですよね。しかし逆の見方をすれば、これだけをやっていればいいのです。これ以上でもなければ、これ以下でもないということです。何一つ手を抜けないが、その代わり出来るようになればこれ以上やることはないのです。これがスタチンをしないコツであり、スタチンをする理由なのです。だからスタチンをよくする人とは、セッティングや立ち上げ方に手抜きが多いということになります。つまりスタチンをしてしまって恥ずかしいとは、下手だから恥ずかしいのではなく、周りで見ている人に『私は今、手抜きをして失敗したズボラな人間です。』と言っているのと同じなのです。だから恥ずかしいのです。もちろん人間ですから絶対にスタチンしないとは言えませんが、数を少なくすることは出来るはずです。パラグライダーにとってスタチンをしてしまうことは、翼を持てないことにもなるわけですから、なるべく避けたいものですね。
パラグライダー以外でも「スタチン」している人いるのではないですか?自分がそうならないように皆さんも気を付けてくださいね。
Topics & Information
バーベキュー in サマーキャンプ まもなく始まるサマーキャンプ。今年はどんな夏になるか今から楽しみです。そこで恒例のバーベキューinサマーキャンプを開催します。サマーキャンプを盛り上げる上でも是非参加して下さい。お待ちしています。
日 時:2001年7月21日(土)7時頃〜 場 所:クラブハウス
参加費:飲む人2,000円 飲まない人1,500円(予定) 予 約:東京ショップ
お友達割引
好評のお友達割引が更にお得になりました。これまでの割引を大幅値下げ致しました。また紹介者ご本人は、菅平でのビジター料金が無料になります。職場の仲間やお友達を誘って
予約:通常予約と同じ、希望コースと参加人数をお知らせ下さい。
1日体験コース10,000円 → 7,000円
2日体験コース18,000円 → 14,000円
菅平ビジター料 → 無料
ライセンス取得おめでとうございます。
A級ライセンス
大澤貴彦 坂口秀雄 高橋栄 鳥海洋 谷口賀彦
村越玄太 糸井研吾 中林隆行 横山いつ子 佐藤公子
後藤とも子 長井恒子
B級ライセンス
井上寿夫 大澤貴彦 大山和之 峰崎美佳
NP級ライセンス
石塚暁子 大澤貴彦 大山和之 峰崎美佳
市村忠寛 植野誠 露木淳
パイロット証
黒瀬雅直 伊藤一 市川早苗 倉澤傑 清水賢一
以上、順不同 敬称は略させて頂きました。
G'LIFE2000年秋号以降にライセンスを取得された皆さんです。
団体予約
団体予約が下記日程に入っています。当日は一部クローズや全コースクローズされていますので、ご了承下さい。
8月2日(全コースクローズ) 9月3日〜8日(一部クローズ) 9月10日〜14日(全コースクローズ)
※午前中のみ開校可能な日もあります。ご確認ください。
上記日程にてスタッフを募集しています。ご連絡ください。
ジオスポーツ団体障害保険&更新のお知らせ
この保険はジオスポーツスクール卒業生やクラブ員のために作った大変便利な保険です。国内外でクラブ(スクール)などの活動に参加中、及びパラグライダースポーツで練習・競技などを行うために所定の場所に集合してから解散するまでの間に障害事故を起こした場合に保険金が支払われます。詳細を知りたい方はスタッフにご相談下さい。また、既に加入している皆さんは、上記保険が7月末日で期限切れとなります。同封のご案内と関係書類にて更新の手続きを行って下さい。
1年登録 7,500円
パイロット学科テスト
パイロット学科テストを菅平にて開催予定です。NP・パイロットのライセンス申請時には、必ず必要になるのでパイロットコースの方はもちろんマスターコースの方も必ず受験して下さい。学科合格の有効期限は2年間あります。
日時:8月7日(火)18:00〜 8月11日(土)18:00〜
資格:フライヤー登録が有効な者 費用:NP学科 3,000円 P学科 3,000円 NP/P学科 5,000円 ※NPとP学科は同時に受験可能です。
東京ショップ希望の方は、ご相談ください。
ご結婚おめでとう!
ジオスポーツ卒業生の相馬信幸さんがめでたくご結婚となりました。8月5日(日)お昼より須坂ランディングにてお披露目会を催します。相馬さんの今後のご活躍を願って、是非参加してください。皆でひやかしましょう!!
スタッフ募集中!
パラに興味がある方、イントラになりたい方・・・ジオスポーツでは、サマーキャンプに向けてスタッフを募集しています。土日や休日・長期休暇などを使って、スクール運営を手伝って頂きます。特に地元の方は大歓迎です。特典もいろいろあります。詳しくはスタッフまで! 冬のスノーボードスタッフも募集中です。
G'LIFEインターネット配信
お送りしているG'LIFEをインターネットで配信する事も可能です。G'LIFE編集部では、Web版G'LIFEも作成しています。可能な方はメール等でご連絡ください。また、コスト削減のためにもご協力いただければ幸いです。