NEW!サイズM・L D.H.V レポート日本語訳!



PRO-JECT size M size L
投影翼面積 22,90 u 24,85 u
実測翼面積 26,37u 28,61 u
投影スパン 9,93 m 10,34 m
実測 スパン 12,11 m 12,62 m
投影アスペクト 4,3 4,3
実測アスペクト 5,56 5,56
セル数 75 75
最小 最大 飛行重量 80-100 kg 95-115 kg
D.H.V(予定) DHV 2-3 DHV 2-3
最小飛行速度 24 km/h 24 km/h
最大飛行速度トリム 39 km/h 39 km/h
アクセル使用時最大速度 55 km/h 55 km/h
価格 490000円 490000円
 
Colors

その名前はプロージェクト







クローズドエアーインテークは、セルの3/1をカバーします。これは通常滑空及びアクセル使用時効率を高める為のものです。もちろんプロデザイン他機同様、エアーインテーク下方にラムエアーポケットを持ち、高速に於いての安定を生んでいます。ハイアスペクトにありがちなハンドリング特性を犠牲にせず、且つ高い安定性をどのコンデションでも確保する事が出来るでしょう

クラス2−3と言う経験豊富なパイロットが無理せず扱えるパラグライダーの中で最高の性能と安定性を求めるパイロットのために開発されたプロデザイン社の最高傑作と言えるでしょう。イフェクトでクラス1の限界点に挑戦しその力を証明した同社は新世紀をどう変えて行くのか楽しみです。
尚、サイズLは3月に日本上陸となる。詳しくは、このページでお伝えして行きます。


試乗レポート  中台 章

5月連休中に届いたサイズLを菅平高原ダボス南斜面にてテストフライトを行う事が出来た。
南風で3-4m/sの最高状態で立ち上げを行うとスペック上のアスペクト比にが高いにも関わらず立ち上げは気が抜ける程簡単に出来てしまった。Aライザーは2本のみで翼端折にも使用できるAダシュライザーには触れずに立ち上げる。クローズされているにも関わらず空気の流入はいたってスムーズ。

立ち上げ後頭上安定を行うが予想していたより遥かにやり易い。アスペクトの高いターゲットと言った所だ。数分間安定を行うが風向や風速変化に対しても神経質になる事は無い。しっかり加重していれば常に頭上に戻ろうとする。

テイクオフはそこから前方向に加重しコントロールをリリースするだけであっけなく離陸してしまう。前にかぶる特性も無く、後退する動きも見せない。つまり極めて自然な離陸だ。離陸したとたん滑空比と浮きの良さを実感。何故なら何時もより斜面上側の緩い斜面で既にソアリングを始める事が出来たからだ。例えあのマックスでさえこの傾斜角度で浮き出す事は無かったからだ。
緩い斜面でソアリングを始めるとコントロール性能に驚く。引出しは胸程度まで軽くそこから少しずつ重さが増す!軽くても、ちゃんと方向を変える。そして胸下から腰にかけては切れ味のある旋回に変わっていく。

8の字でリッジを楽しみながら徐々に高度を上げると思い通りのラインでフライト出来る。このアスペクトからは想像していなかったコントロール性能である。
直線飛行に移ると風の強弱に反応するのだがピッチ安定はすこぶる良い。そして浮きの良さを改めて実感!!!

体重移動を駆使する事により思い通りのラインでフライトする事の楽しさを久しぶりに体感する。
フォロー方向でフライトするとその速度を体感する事になる。そしてフォローから着地のためサイドスリップさせながらアゲインストに向けると安定し沈下もそれ程多くない。十分にアゲインストに向けないままフレアーを行うとなんなく着地。

フレアーストロークも腰程度と深い。ただし長い時間フレアーを掛けると失速するであろう。今回フレアーで失速させて見たがコントロールラインの重さが明確に軽くなり直ぐに判る。そこから失速特性は穏やかで急激にキヤノピーが後ろに持っていかれるのではなくその形状のままである。
短時間では有ったが新世紀のテクノロジーに触れる事が出来た事は正に楽しみであり飛ぶことの楽しさそして、高性能機の楽しさを再認識したフライトで有った。